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四十肩は、痛みがあっても動かした方がいいと聞いたことはありませんか?
四十肩の症状を変化させたり改善させたりするためには、注射・マッサージ・リハビリなど、様々な方法・様々な手段があります。
その人の症状や状態により、どれが正解とは言えないですし、時にはそのやり方が間違えている時もあります。
間違った方法・間違った手段でやってしまうと、良くならないどころか悪化することがあります。
実は四十肩には3つの時期があり、その時期によって対処の仕方が全く違います。
本日はそれについてお話いたします。
1、強い痛み、夜間痛がある時期
この時期の人は、何となく違和感がありだんだん症状が悪化していく人と、強い痛みがあり症状が急激に悪化していく人がいます。
どちらにしても、肩関節に炎症が起きていることが多く、対処の仕方としては、炎症を抑えるのが優先となります。
「痛くても動かさないと悪化する」
と聞くこともあると思いますが、強い痛みや、夜間痛がある人の場合はそれは間違いです。
炎症がある場合は、動かせば動かすほど、負担をかければかけるほど必ず悪化していきます。
ですから、むやみに動かさないというのが症状を早く良くするコツと言えます。
そして、とにかく冷やすということをやるようにしてください。
2、拘縮してくる時期
拘縮とは、肩の周りの組織が固まっていき動かなくなっていくことです。
初期の肩の痛みは、ほとんどの場合が数日~数ヶ月で落ち着いてきます。
初期の痛みが落ち着いてくると、だんだん肩関節が固まっていきます。
これは肩関節の炎症が良くなっていく過程の中で、肩関節の周囲の組織が固まり、くっついてくるからと考えられています。
肩関節が固まってしまう時期は、数ヶ月から1年ほど続くことが多いです。
この時期は、痛みの様子を見ながら動かせる範囲で動かしていくというのがベストな対処法です。
むやみやたらに、とりあえず動かすというのは悪化する恐れがあるため、症状に合わせた動かし方でやっていくのがいいでしょう。
そしてこの時期は、温めるということが出来るとより効果的と言えます。
3、回復する時期
肩が固まる時期が終わると、再び炎症が起こるというのはほとんどなく、肩の動きが変化し改善していきます。
今までやってはいけなかった動きも、積極的にやって大丈夫になります。
この時期は痛みはほとんどないのですが、肩の動きは固まったままになってしまっています。
ここから元の状態に戻るためには、半年前後かかると言われています。
ケアの仕方に関しては、もちろん肩まわりのケアをすることも大事なのですが、もう1つ大事な部分があります。
それは前腕部分(肘から手首までの間)です。
やり方としては、肘を曲げて線になる場所から、指二本分手首側にいったところをマッサージするようにしましょう。
やり方は、何でもいいのですが、痛いけど気持ちがいいくらいの感覚でやると効果的です。
そしてこの時期も、温めるという処置が非常に有効と言えます。
時期を見極めた上で、動かしたりケアをしたりと、肩の状態を見ながら無理のない範囲で毎日コツコツケアしていただければと思います。
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