肩関節脱臼は、95%以上が前方脱臼と言って肩関節が前側に脱臼します。

それは、力の加わる方向が関係しています。

ある一定の方向に強い力が働いてしまうと、肩関節は脱臼します。

脱臼してしまうのは、しょうがない部分がありますので、大切なのはその後の処置です。

それを間違えてしまうと、再発しやすくなってしまう原因になってしまいます。

 

私は柔道整復師という国家資格を持っていますので、歯科医師以外のお医者様からの同意があれば応急処置として脱臼の整復が出来ます。

実際に何回も肩関節脱臼の整復をやったことがあります。

ですが様々なリスクを考えると、私のような専門的な知識を持っていても整復することはかなり躊躇します。

様々なリスクを簡単に書きますと、

1、神経損傷

2、血管損傷

3、筋肉や腱の損傷

このようなものがあります。

実際にこのような後遺症が残り、整復した柔道整復師が訴えられるケースも数多くあります。

ですから、脱臼の整復は麻酔科で画像を見ながら出来る病院で行うのが最もリスクが少ない方法と言えます。

部活の顧問や親御さんなど、素人が無理矢理整復するのが最も危険な方法ですので、肩関節脱臼に遭遇したら迷わず安静な状態を保ち病院へ連れて行きましょう。