みなさんは、ばね指をご存知ですか?

いわゆる指の腱鞘炎の1つで、指を曲げる時にカクンとなったり、それに伴い痛みが出たり、カクンとならないけど痛みがあったり、様々な症状があるのが特徴です。

多いのが、人差し指中指薬指の3本のどれかです。

同時に何ヶ所もという方はあまりおられませんが、そのような方は相当こじらせてらっしゃる重症な方です。

 

腱鞘炎と言うと、手首はよく聞くと思います。

手首の腱鞘炎ですと、親指側に多いのが特徴ですが、手首の腱鞘炎もどこの場所でも起こりえます。

そもそも腱鞘炎という名前の腱鞘とは何なのか?というのをご説明いたします。

その前に、腱とは筋肉の付着部の近くのことを言います。

そして、腱鞘とはその腱が通るトンネルのことです。

手首や指を曲げ伸ばししている腱は、腱鞘により束ねてある状態になっており、腱同士が絡まったりしないようになっています。

その指の腱鞘の部分で、摩擦により炎症が起きているのがばね指という状態になります。

ばね指は、指の使い過ぎで起きると言われているため、使い過ぎということに対して対策がとれる方は、早急に対処していただければと思います。

腱鞘を通る腱がスムーズに動くようになればばね指の症状は軽減・改善していきます。

 

セルフケアの方法としては、関節を引っ張るという方法がとても効果的です。

指の第1関節からはじめて、第2関節、指の付け根の関節と、関節1つ1つを順番に引っ張るやり方をやってみてください。

目安としては、1つの関節を1分間ずつ引っ張るとよいでしょう。

皮膚や筋肉を引っ張るのではなく、骨と骨に隙間を作るイメージで関節自体を引っ張るイメージで行ってください。

持続的に引っ張る力がかかるとより効果的ですので、1分間続けて引っ張れるくらいの力で、加減しながら引っ張るようにしましょう。

上記のやり方で、ばね指の症状が軽減・改善した方が多くいらっしゃいます。

ばね指でお困りの方は、是非お試しいただければと思います。

なお、上記のやり方が分からない場合は、お気軽にお問い合わせいただければと思います。