実は、四十肩や五十肩という病名は存在しません。
みなさんは、四十肩や五十肩の正式名称を知っていますか?
肩関節周囲炎
聞きなじみがない名前ですよね?
聞き慣れないフレーズで漢字が並ぶと、大半の人が訳が分からなくなるのですが、冷静に漢字を分解してみるととても簡単です。
肩関節の周りの炎症
という意味です。
ザックリしすぎてませんか?(笑)
ですから、肩関節の周りに痛みがあって病院に行けば、肩関節周囲炎という診断は出てしまうのです。
病院の先生方は、患者さんに分かるように四十肩や五十肩という言い方をするだけなので、病院でそのように言われた場合でも軽症の方もいれば重症の方もいるということになります。
四十肩や五十肩に関しては、改善させるためにはいくつかのポイントがあります。
そのポイントについては、後日お話するとして、本日は四十肩や五十肩になってしまった場合に、どんなことをすれば痛みが軽減するのかというのをお伝えいたします。
まず、冷やさないことです。
四十肩や五十肩は、別名「凍結肩」とも言います。
冷やすのは凍結を加速させてしまいます。
お風呂やホッカイロなどで、とにかく温めるということをしましょう。
もう1つは、痛みが出ない範囲で肩や肩甲骨を動かすということです。
500mlのペットボトルに水を入れ、その重さだけで腕の力を抜き、前後左右に振り子のように振るのもとても効果的です。
これに関しては注意が必要で、痛い状態で動かし続けるのは悪化することが多いので、やめましょう。
このように、第1選択を安静にするという形にするのではなく、自分で出来ることをやってみて、それでもダメな時にどこかに治療に行くということをしていただけるといいのかなと思います。