四十肩や五十肩に対してやってはいけない対処法は?

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の痛みや可動域制限が伴う症状で、特に40代から50代にかけて多く見られます。
この症状にはいくつかの対処法がありますが、誤った対処をすると症状を悪化させたり、回復が遅れることがあります。
ここでは、四十肩・五十肩に対してやってはいけない対処法について詳しく説明します。

1. 無理に肩を動かす

四十肩・五十肩の初期段階で、無理に肩を動かすことは避けるべきです。
肩の痛みを無視して、強引に肩を動かしたりストレッチを行ったりすると、炎症が悪化することがあります。
肩の筋肉や靭帯は炎症を起こしており、過度の負荷がかかると回復が遅れることになります。
初期の段階では、肩を安静に保つことが重要です。

2. 過度なアイシングや冷却

冷却療法は、炎症を抑えるために有効ですが、過度に行うことは逆効果になることがあります。
アイシングを長時間行うことで、血行が悪化し、筋肉や組織の回復が遅れる可能性があります。
特に、痛みが強いからと言って、冷やし過ぎるのは注意が必要です。
アイシングは15~20分程度で行い、その後は温めるなど、適切なケアを心掛けましょう。

3. 安静すぎること

安静にしていることは重要ですが、あまりにも動かさないことで筋肉が萎縮し、可動域がさらに制限されることがあります。
適切な範囲での軽い運動やストレッチを行うことが回復を助けます。
ただし、痛みがひどいときや急性期には無理をせず、専門家の指導を受けながら、適切なリハビリを行うことが大切です。

4. 痛みを感じても無理に運動を続ける

痛みを感じながら運動を続けることは絶対に避けるべきです。
痛みがある場合、その部分に負担をかけていることになります。
特に、筋肉や関節に過度な負担をかけることで、回復が遅れ、症状が悪化するリスクが高くなります。
運動をする際は、痛みが引いてきた段階で軽いストレッチやエクササイズを始め、痛みを感じたらすぐに中止することが重要です。

5. 不適切な姿勢や動作の繰り返し

日常生活や仕事で不適切な姿勢を長時間続けることは、肩に余計な負担をかけ、回復を遅らせる原因となります。
例えば、長時間同じ姿勢で座っていることや、肩を上げて作業を続けることは、肩の筋肉を緊張させ、血流が悪くなる原因となります。
姿勢に気をつけること、こまめに休憩を取ることが、肩の負担を軽減し、回復を早めるためには重要です。

6. 市販薬の過剰な使用

痛みを和らげるために市販薬を使用することはありますが、過度に使用することは避けるべきです。
鎮痛剤や消炎剤を長期間使用することは、副作用を引き起こすことがあります。
特に胃や腎臓への負担がかかることがあるため、薬を使用する際は、医師の指導のもとで行うことが望ましいです。

7. 無理に肩の動きを制限する

肩の可動域が制限されているからと言って、無理に肩の動きを制限しすぎることはよくありません。
肩の関節や周囲の筋肉は、徐々に回復するために、少しずつ動かすことが重要です。
完全に動きを制限してしまうと、筋肉や関節の固まりが進んでしまい、後々に可動域が狭くなったり、慢性的な痛みが続く可能性があります。

8. 自己診断での過信

四十肩・五十肩は症状が似ているものの、他の肩の病気や疾患が原因である可能性もあります。
自己診断で安易に対処法を決めることは危険です。
専門医の診断を受けて、正確な状態を把握し、適切な治療を受けることが最も重要です。

まとめ

四十肩・五十肩は辛い症状ですが、正しい方法で対処することで回復を早めることができます。
無理に動かさず、過度なアイシングや安静を避け、痛みを感じたら無理に続けず、医師や専門家の指導を受けることが大切です。
また、姿勢や生活習慣を見直し、肩に過度の負担をかけないように心がけることも、回復への近道となります。

 

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